ガラパゴス旅行の最大の魅力は動物たちの繁殖地を訪れてほぼ目の前で見学ができることです。ガラパゴスツアーはスケジュールにより上陸できるビジターサイトが異なるので見られる動物も異なります。旅行中に見たい動物の繁殖地とスケジュールの上陸地を照らし合わせてツアーを選ばないと、見たい動物が見られないことがあるのでご注意ください。
写真
和名
(  )表示は固有種又は固有亜種の意
英名
学名
備考
ガラパゴスアシカ(固) Galapagos Sea Lion Zalophus californianus
体長はオスが230cm、メスは170cm、体重はオスが250kg以上、メスは120kg、カリフォルニアアシカの近縁種とされている。生息数は約5万頭、棲息地は広くガラパゴス全域の海岸でよく見られ、ハーレムを形成する。一年に一頭を出産するが、授乳期間が2年にも及ぶので兄弟で母アシカのミルクを奪い合う微笑ましい光景もある。
ガラパゴスオットセイ(固) Galapagos Fur Seal Arctocephalus galapagoensis
体長はオスが160cm、メスは120cm、体重はオスが75kg、メスは35kg、生息数は約4万頭。棲息地は広くガラパゴス全域に確認されている。南極近くの冷たい海が起源といわれるオットセイはアシカの好む暖かい砂浜は苦手で棲息地は岩場の日陰が多く、夜行性のために昼間はあまり活動しないのでなかなか姿を見ることができない。
ガラパゴスゾウガメ(固) Giant Tortoise Geochelone elephantopus
世界最大の陸亀でオスは体長150cm、体重250kgにも及ぶ。生息数はおよそ15000頭、かつては15亜種が存在したといわれるが現在生息する亜種は11種。4島の飼育場で人工繁殖されている種は見学可能だが、観光スポットで野生種はサンタ・クルス島のハイランドとイサベラ島のウルビーナベイでしか見られない。
ガラパゴスゾウガメ・ピンタ島種(固) Pinta Giant Tortoise G.e.abingdoni
人間による乱獲と野生化したヤギの影響で絶滅したと思われていたピンタ島で1971年に発見された1頭のオスガメ。「ロンサム・ジョージ(ひとりぼっちのジョージ)」と名付けられて、1972年からダーウィン研究所に運ばれて保護・飼育されていたが、2012年6月24日に死亡が確認されピンタ島種は絶滅した。
ガラパゴスリクイグアナ(固) Galapagos Land Iguana Conolophus subcristatus
体長100-120cm、寿命が長くおよそ60-70年といわれる。棲息地は東の古い島には見られず、中央から西のバルトラ島、ノースセイモア島、サウスプラザ島、サンタ・クルス島、イサベラ島、フェルナンディナ島に限られる。陸生の動物なのに木に登れないので、餌を確保するためにウチワサボテンを中心にテリトリーを持つ。
サンタフェリクイグアナ(固) Santa Fe Land Iguana Conolophus pallidus
体長100-120cm、サンタフェ島に生息するサンタフェリクイグアナだけがリクイグアナの亜種として分類される。ガラパゴスリクイグアナに比べると体色の黄色は明るみがなく均一で、頭の後ろから背中の真ん中を尻尾の先まで鶏冠状の突起物がガラパゴスリクイグアナよりもはっきり並んでいる。
ウミイグアナ(固) Marine Iguana Amblyrhynchus cristatus
地球上で唯一海に潜って採食するイグアナでガラパゴスの全域に生息し、3種7亜種に分類され多くのビジターサイトで見られる。棲息地により体色、体型が異なる点を見比べるのも楽しい。変温動物なので体温を保つために身を寄せ合って陸上で過ごす事が多く、しばしば多くのウミイグアナがひと塊になっていて驚かされる。
ヨウガントカゲ類(固) Lava Lizard Tropidurus spp.
体長20-30cmの小動物なので地味な存在だが、7亜種の全てが固有種に分類され、島ごとに体色、全長が異なる。7種の内1種(T. albemarlesnsis)が複数の10島に生息し、あとの6種はピンソン島、フロレアーナ島、エスパニョーラ島、サン・クリストバル島、ピンタ島、マルチェナ島の6島にそれぞれ1種ずつ固有種として生息している。
ガラパゴスベニイワガニ Sally Lightfoot Crab Grapsus Grapsus
体長20-24cm、ガラパゴス諸島の全域に生息する海洋無脊椎動物。黒々とした岩場に棲むので幼い時には外敵から身を守るために黒い体色をしているが、成長すると真っ赤に変わり荒涼とした岩場でとても目立つ存在となる。名前の通りフットワークが軽やかで横歩きばかりでは無く前にも歩くほか、岩から岩へと飛び移ることもできる。
ガラパゴスペンギン(固) Galapagos Penguin Spheniscus mendiculus
フンボルトペンギンの近縁種で身長約35cmのガラパゴスペンギンは世界で3番目に小さい。主な棲息地は諸島の中央よりも西のフロレアーナ島、バルトロメ島、サンティアゴ島、イサベラ島、フェルナンディナ島にある。観光スポットには繁殖地が少ないうえ、日中は採餌の為に海に居る時間が長いのでなかなか見ることができない。
アオアシカツオドリ(固) Blue-footed Booby Sula nebouxi excisa
全長76-84cm、翼長130-152cm、生息数約2万羽、棲息地はほぼ全島域に及ぶ。ガラパゴスの動物人気ランキングがあれば必ず上位は間違い無しと思われるのがアオアシカツオドリである。名前の由来にもなっている青足がユニークで、存在そのものが愛くるしい。物怖じしないので観光スポットに繁殖地があると目の前で見られる。
ナスカカツオドリ(固) Nazca Booby Sula granti
全長81-92cm、翼長152-185cm、生息数約5万-10万羽、棲息地はガラパゴスのほぼ全域に及ぶ。過去にはアオツラカツオドリと呼ばれていたが、1999年に別種に認定された。ガラパゴスの3種のカツオドリの中では体が一番大きくて重いので、内陸よりも飛び立つ時に上昇する風を利用し易いクリフに好んで棲息する。
アカアシカツオドリ(固) Red-footed Booby Sula sula websteri
全長66-77cm、翼長91-101cm、生息数は約50万羽と推測される。3種のカツオドリの中で体が一番小さい。棲息地は赤道の南ではサン・クリストバル島の北部とフロレアーナ島の東の一部を除き殆どが赤道の北の島々なのでなかなか見られない。真っ赤な水かきのある足をした海鳥なのに珍しい事に枝にとまり、巣も樹上に作る。
ガラパゴスアホウドリ(固) Waved Albatross Diomedea irrorata
全長85-93cm、翼長230-240cm、生息数は約24000羽と推測される。生物レッドブックの近絶滅種(CE)に登録される希少種。春分の日を迎える頃エスパニョーラ島だけに飛来して繁殖する。5月の中頃迄には殆どが産卵を終え、2ヶ月の抱卵で孵化する。1月迄には南に向かって飛び立ち、4-5年後に伴侶を求めて再び戻ってくる。
ガラパゴスコバネウ(固) Flightless Cormorant Nannopterum harrisi
全長89-100cm、翼長60-70cm、生息数は約1400-1600羽。生物レッドブックの危急種(VU)に登録される希少種。棲息地は諸島内の西にあるイサベラ島とフェルナンディナ島だけなので、観光で目にする事は少ない。海中の豊富な餌に恵まれ飛ぶことを止めたので羽が退化し、もはや飛ぶ事ができない世界で唯一の鵜である。
カッショクペリカン(固亜) Brown Pelican Pelecanus occidentalis urinator
全長105-152cm、翼長203-228cm、生息数約4000-6000羽、棲息地は諸島内全域に及ぶ。ガラパゴスの鳥の中でもかなりの大型種。人に物怖じしないのでボートの行き交う港や桟橋、魚市場などでもよく見られ、ガラパゴスに到着早々見られる目立つ存在である。成鳥のオスは頭が白く首筋が茶色になりコントラストが美しい。
ガラパゴスアメリカグンカンドリ(固亜) Magnificent Frigatebird Fregata magnificens
全長89-114cm、翼長214-237cm、世界最大のグンカンドリは諸島内12箇所に繁殖地が確認されていて、およそ2000羽が生息している。海鳥でも泳げないので長さ15cmほどの鍵型になった嘴で海面の小魚を海面すれすれに跳びながら漁ったり、漁をしたばかりのカツオドリやペリカンから横取りしたり脅して吐き出させて略奪する。
オオグンカンドリ Great Frigatebird Fregata minor
繁殖地がガラパゴスアメリカグンカンドリとほぼ同じなので、同じ場所で2種のグンカンドリが同時に観察できる場合が多い。2種の違いはオスの肩の羽がオオグンカンドリは黒くてガラパゴスアメリカグンカンドリは紫色だったり、メスのオオグンカンドリは目の周りに赤いリングがあるが遠くからはっきり違いを見分けるのは難しい。
アカメカモメ(固) Swallow-tailed Gull Creagrus furcatus
全長51-58cm、翼長120-130cm、生息数は約3万羽。棲息地は全島域に及び50箇所の繁殖地が確認されている。グレイと白の体色に頭の黒色がバランスよく、赤いリングで覆われた大きな黒い目と赤い足がアクセントとなって実に美しい鳥である。カモメの中でも珍しく夜行性で太陽が沈むと採餌を始める。主な餌は小魚とイカである。
ヨウガンカモメ(固) Lava Gull Larus fuliginosus
全長51-55cm、翼長120-130cm、生息数は約800-1000羽。棲息地は諸島内の西側に広く分布するが、生物レッドブックの危急種(VU)に登録される希少な存在で、生息数が少ない為に観光スポットで目にすることが少ない。体色は名前の通り溶岩の色に溶け込むようなグレーで、目の周りの白いリングがアクセントになっている。
アカハシネッタイチョウ Red-billed Tropicbird Phaethon aethereus
全長90-105cm、翼長99-106cm、生息数は約4000-6000羽。棲息地は諸島内に広く分布するが、クリフに巣を作るので観光では飛翔姿を目にすることはあるが、なかなか目の前で目にすることが少ない。白い体色に黒い羽がアクセントになり、真っ赤な嘴のコントラストが美しい。まっすぐな長い尾羽が特徴的になっている。
クロアジサシ(固亜) Brown Noddy Anous stolidus
全長38-45cm、翼長75-86cm、生息数は約4000-6000羽。アジサシ類全41種の内、唯一全身がほぼ灰色で覆われている。成鳥は頭だけ白っぽくなり、目の周りが白いのが特徴。グループで行動することが多く、採食は海面すれすれに飛びながら小魚をついばむが、ペリカンの漁には良く便乗しておこぼれを失敬する光景を見る。
オオアオサギ(固) Galapagos Great Blue Heron Ardea herodias
全長95-140cm、翼長175-200cm、棲息地は諸島内全域に分布する。諸島内で一番背高のっぽの鳥がオオアオサギである。餌を狙ってか海面を凝視して波打ち際の岩場でじっと佇む姿は羽がマントに見えて情趣がある。餌は小魚ばかりではなく、季節により孵化したばかりのウミガメやウミイグアナの子供も食べる。
ガラパゴスササゴイ(固) Lava Heron Butorides sundevalli
全長35-50cm、翼長63-70cm、繁殖地は全島域で確認されている。体色は若鳥の時はこげ茶色と黒の縞模様があるが、成鳥になると溶岩の色に溶け込むようなグレーで、地味な存在である。波打ち際の岩陰で小魚を狙ってじっと海面を見つめながら佇む姿をよく見かける。
シラガゴイ(固亜) Yellow-crowned Night Heron Nyctanassa violaceus
全長60cm、翼長100cm、繁殖地は全島域で確認されている。体色はグレーと黒の縞模様で、頭が黒く、ほほが白くて頭上に名前の由来になった白髪のような飾り羽が長く生え、特徴的な姿をしている。岩浜の波打ち際に陣取り、じっと海面を見つめて小魚を狙う姿がよく見られる。
アメリカミヤコドリ(固亜) American Oystercatcher Haematopus palliatus
全長40-44cm、翼長80-90cm、繁殖地は全島域で確認されているが生息数はおよそ400羽と考えられ、なかなか目にすることがない。黒い体に白い腹と朱色の嘴と目の周りのリングが特徴的。海岸地帯の岩浜で採食する姿が見られる。つがいは仲が良く、一羽を見つけると必ず近くには合い方がいる。
ガラパゴスノスリ(固) Galapagos Hawk Buteo galapagoensis
全長55cm、翼長120cm、繁殖地はサン・クリストバル島、フロレアーナ島、バルトラ島を除く諸島内の広い範囲で確認されている。生物レッドブックの危急種(VU)に登録される希少な存在だが、ガラパゴス諸島の食物連鎖の頂点に君臨する他の動物達から恐れられる存在である。人を恐れないので観光スポットでも見ることがある。
ダーウィンフィンチ類(固) Darwin’s Finches Geospiza spp.
全長11-16cm、諸島内全域で繁殖している。このスズメほどの小さな鳥がダーウィンの“種の起源”に記され進化論の源になった大きな存在感のある有名なフィンチである。嘴の形態により13種に分類され、全てを総称してガラパゴスフィンチと呼んでいる。ガラパゴス滞在中に何種類のフィンチが見られるのか楽しみな目標にもなる。
オオフラミンゴ Greater Flamingo Phoenicopterus ruber
全長95-130cm、翼長175cm、繁殖地はフロレアーナ島、サンタ・クルス島、ラビダ島、サンティアゴ島、イサベラ島に確認されている。かつては観光スポットのラグーンでも良く見られたが、近年人を嫌ってか繁殖地を移し、生息数も500羽程と少ないので見ることが少ない鳥である。固有種ではないがガラパゴスで希少な鳥である。
ガラパゴスマネシツグミ類(固) Galapagos Mockingbird Nesomimus spp.
全長25-28cm、翼長36cm、生息数約5000羽。諸島内のマネシツグミは種類により嘴の形が異なることから4種に分類され、その内の1種は7亜種に分類されている。観光スポット毎に異なる形態を観察するのも楽しい。マネシツグミは集団で社会を形成する習性があり、テリトリー意識が強いのでグループ同士の抗争を見ることもある。
アオメバト(固) Galapagos Dove Zenaida galapagoensis
全長18-23cm、翼長50cm、繁殖地は諸島内の広い範囲で確認されている。人を恐れない事が仇となり、かつての大航海時代から始まったガラパゴスに寄港する船乗り達や初期の移住者達の格好の食料として丸太で殴られては大量に捕獲され、その数を急激に減らしたといわれる。目の周りの青いリングが特徴的な鳩である。
ベニタイランチョウ(固) Vermilion Flycatcher Pyrocephalus rubinus
全長約14cm、翼長約22cm、繁殖地は諸島内の高所で数も少ないのでなかなかビジターサイトでは見られない。メスは頭から背中にかけて灰色で腹は白くてガラパゴスヒタキモドキによく似ている。オスは燕尾服を着たように背中が黒くて、頭から腹にかけてガラパゴスでは珍しい朱色をしているひときわ綺麗な鳥である。
キイロアメリカムシクイ(固亜) Yellow Warbler Dendroica petechia
全長12cm、翼長22cm、繁殖地は諸島内全域。行動範囲が広く海岸地域から高所まで、どこでも見られる。オスは顔から腹がガラパゴスでは珍しい綺麗な黄色で、成鳥の頭上は茶色くなりコントラストが美しい。メスの体色はオスよりもやや暗い色をしている。ガラパゴスのほぼ固有種に近い亜種とされているがココス島にも分布する。
ガラパゴスオオバッタ Painted locust Schistocerca melanocera
ガラパゴスでは21種類のバッタが確認されているが、一番大きなバッタがガラパゴスオオバッタ。全長7-10cm、繁殖地は諸島内全域。ガラパゴスの昆虫は皆目立たない地味な色をしている中で、ガラパゴスオオバッタは黒い体色に黄色とオレンジ色がひときわ目立つ派手な色をしている。
ダーウィンクマバチ Carpenter bee Xylocopa darwini
全長3-4cm、繁殖地は諸島内全域。黒い体色が紫にも見えるガラパゴスでは珍しいハチの一種。ハチの仲間でダーウィンクマバチだけが木の中に巣を作る。メスは一日のほとんどは蜜を求めて花から花へと飛び回るので、ガラパゴスの花にとっては受粉に大いに役立つ存在である。
お問合せ・お申し込みは ▶ 割り引き航空券情報 ▶ ページTOPへ ▶

当サイト内に掲載の記事・写真等、一切の無断転載を禁止いたします。 If you find any copies of my works in any other places being used on a web site, printed or sold without my permission, please inform me as soon as possible, for there is a possibility of an infringement of copyright. It is also helpful if the URL(if there is one) or the place they are being printed or sold is indicated, so that it is possible to warn or to take legal actions against the person involved.